頑張って働いていてもなかなか給与が上がらない…こう考える人は多いです。それもそのはず、中小企業の平均的な昇給率は年に1~2%程度、大企業でも2~3%です。
これは、30万円の給与をもらっていれば月に5000円~7000円程度の昇給ということです。10年働いても月に5~7万年アップではやる気も半減してしまいます。
しかも、少しでも昇給すればまだいいのですが、中小企業では景気が悪いので昇給はナシなんてこともザラにあります。
そんなことになると家族がいる人の場合、奥さんからは「家計がー!」「子どもの教育費がー!」と毎日のように言われ、なんとか年収を上げる方法はないだろうか…と考えて込んでしまいますよね。
かといって、今の会社を辞めることもできないといった場合どうしたらいいのでしょうか? 今回は今の会社にいながら給与を上げる方法について解説していきたいと思います。
目次
従来型の年収アップは通用しなくなってきた
以前は年功序列の終身雇用が当たり前だったので、会社で働いてさえいれば勝手に年収が少しづつ上がっていきました。その理由は、日本全体が成長していたためです。それぞれの会社も徐々に成長していくことが普通だったんです。
今では、以前のように右肩上がりで成長するということはなくなり、大手のJALであろうが、シャープ、東芝であろうがリストラや給与ダウンなども当たりまえになってしまいました。
特に危険なのが、今の会社が特殊な仕事で他社ではそのスキルが活かせないような場合です。そのような人はリストラや万一、会社が倒産した場合に転職しても逆に年収が下がってしまう場合もあります。
会社を辞めないで年収をアップさせる
会社を辞めないで年収をアップさせる方法は、大きく分けると今の会社で昇給するか会社とは別のところで稼ぐかです。それぞれメリットデメリットがあるので自分に合う方法を探してください。
残業、休出する
一番手っ取り早く確実に給与を上げるには、残業や休日出勤を増やすことです。残業や休出は通常の給料の1.25倍など多くもらえます。
ただし、そもそもみなし残業制で残業代が出ない会社、休日出勤をしたら代休をとることが必須で賃金はもらえない会社などがあるのでこの方法は使えないという人も多いでしょう。
昇進する
自分の力だけでは難しい上に、短時間ではできないかもしれませんが昇進によって給与が上がるケースはよくあります。昇進の条件は年齢や成績などその会社の基準によりますが、早く昇進する心構えとして
スキルアップして責任範囲を広げる
業務の効率アップで会社に貢献する
自分にしかできない仕事を作る
など日ごろからの仕事の仕方にも大きく関わってきます。ただし、この方法は自分ではコントロールできない上に、役職手当がつく代わりに残業代が支給されなくなるといった会社もあるので必ずしも年収が上がるかどうかはわかりません。
給与交渉をする
日本では一般的ではありませんが、今の会社を辞められないがどうしても給与を上げたい場合は、給与交渉をするという方法があります。
「そんなことしたら卑しい奴って評価になるかも…」
という気持ちもわかります。実際に給与交渉をするとなったら緊張しますよね。でも、給与交渉ではなく相談だったらどうですか?
例えば(あくまで例えばですよ)
「子どもが産まれて、妻が病気で入院費が…で家が厳しいんです。でも、会社は辞めたくないので転職はしたくないんです。」
なんて上司に言えば、給与アップはできなくともなんらかの解決策を提案してもらえるかもしれません。有給を買い取ってもらう、残業を増やしてもらうなどなんらかの案は出してくれるでしょう。
もしダメだったとしても、給与を上げろなんて一言もいっていないので、別に卑しい奴とのレッテルは貼られません。相談する人は、当然直属の上司です。上司をスルーしてもっと上の方に直接言ってはいけません。
ただし、あなたがある程度仕事ができて転職を引き止められる人というのが前提です。能力もなく会社のお荷物だった場合、転職すればという反応になってしまう危険もあります。
そして、この相談をするタイミングはあなたが会社に貢献して成果を出した後か、会社が次年度の予算を検討しているときです。次年度の予算は会社によって異なりますが、会社の事業年度が3月末までの場合は前年11月~12月ぐらいが一般的です。
副業をする
会社から給与アップが期待できない場合には、副業をするという選択肢もあります。副業はうまくやればリスクゼロで収入を増やすことが可能です。
特にネットでできる副業も増えていて、いろいろなことでお金を稼ぐことが可能な時代になっています。最初は会社が休みのときに、自分が興味を持てそうなことを探して少しずつ始めてできそうなら手を広げるなどすれば失敗が少なくなります。
ただし、会社によっては副業や兼業を禁止していることがあります。副業で収入は増えたが、会社を解雇されてしまったでは目も当てられません。必ず就業規則を確認しましょう。
会社に頼らずに年収をアップする
どうしても今の会社にこだわらなければ、転職を検討するのも一つの方法です。今まで培ったスキルを武器にすることで年収をアップさせて転職することも可能です。
特に技術力や営業成績がよいなど特別なものがある場合には、自分を大きく売り込むこともできます。
転職で年収をアップさせるコツは転職エージェントを活用することです。転職エージェントは一人で活動してもわからない会社の裏情報や景気のいい会社、年収が上がりそうな会社についてよく知っています。
彼らも年収が高ければそれだけ報酬も高くなるので必死に年収が上がる会社を紹介してきます。ただし、その会社が自分に合うかどうかは自分で見極めなければなりません。
また転職する気がなくとも転職活動をすることで、自分の市場価値を知ることや今の会社から引き留められて年収を上げてもらえることもあるので一度転職エージェントに相談してみるのもいいかもしれません。
今の会社で年収を上げる方法:まとめ
今いる会社に所属しながら年収をアップさせるには、以下のような方法があります。
昇進する
給与交渉をする
副業をする
いずれの方法もカンタンではなく、ある程度の努力と準備が必要です。自分ができそうなものを調べてみて実現可能かどうか考えてみてください。それで少しでも年収が上がればもうけものです。年収は待っているだけでは勝手に増えていきません。自分で積極的に動いて努力して勝ち取ってください。
転職エージェントを活用して転職すると年収を上げやすい
転職エージェントを活用して転職をすることで年収を上げることも可能です。業種や職歴にもよりますが、転職エージェントでは転職先の企業への年収交渉も行ってくれます。
さらに、今までの自分が気づかなかった自分の武器になる職歴などから、年収がアップする方法を教えてくれることもあります。
連絡は基本的にはメールを使うので会社にバレる心配もなく、早く転職先を決めたい場合でもうまくスケジューリングしてくれます。転職エージェントの料金は相手先の企業が負担するので無料ですべてのサービスが受けられます。
はじめて転職活動をする人は、大手のリクルートエージェント、DODAの2社に登録して、中小規模の専門系のエージェント1社に登録すればベストです。転職エージェントの担当者がすべて自分のスタイルに合うわけではないので、そのなかから自分が活動しやすいエージェントを選ぶのがいいでしょう。
1社だけだと基準がないので、なんとなくコンサルタントに引きずられて思っていたのと違う会社に転職してしまった!ということもあります。必ず複数の転職エージェントに登録して選択していきましょう。

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国内最大手で登録求人数は公開、非公開合わせて10万件以上と群を抜いています。転職エージェントを活用するための、大手には必ずリクルートエージェントに登録すべきと言われるほど登録が必須です。担当者は相性などもありますが、口コミ、評判も高く人気のエージェントでいつも上位に位置しています。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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5.0点 | 4.7点 | 4.2点 | 4.8点 | 全国 | 4.1点 |

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リクルートと並んで国内最大級の規模を誇るのがDODAです。転職活動が初めての人は、とりあえずこの大手2社と専門系の中小規模の転職エージェント1社に登録しておけばまず間違いがないでしょう。DODAの特徴は、案件の多さ、面接、担当者の質とどれもバランスよく揃っていること。後は担当者との相性だけが注意すべきところです。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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4.7点 | 4.6点 | 4.5点 | 4.4点 | 全国 | 4.6点 |

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リクルートやDODAに比べると案件数や規模の面では劣りますが、パソナキャリアはなんといってもキャリアコンサルタントの質がよくサポートに定評があります。そのため、大手2社に中堅を混ぜるときには抑えておきたい転職エージェントといえるでしょう。特に履歴書・職務経歴書など応募書類添削サポートは業界随一と評判で派遣業も扱っているため、企業の内部事情にも詳しいという特徴があります。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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3.8点 | 4.9点 | 4.8点 | 4.7点 | 全国 | 4.2点 |