私は現在40代の男性です。
最初に転職したのは大学をでて最初の会社を2年で辞めた後でした。
私が新卒で入社した会社は、最近話題に上ることが多くなったいわゆる「ブラック企業」です。今でこそ誰でも知っている単語ですが当時はブラック企業という言葉は一般的ではありませんでした。
私自身にも勤めている会社がブラックだという認識はなく、自分の中では
「求人のときと話が大分違うな」
ぐらいの感覚しかありませんでした。
目次
ブラックな環境で耐えられなくなる
どのようにブラックかというと、例えば求人では残業が週に10時間程度となっていたのが、実際には残業が毎日のように続き終電になることも多くありました。
さらに、土日も仕事が忙しくて明らかに納期が遅れそうなので休日出勤することもかなり多かったです。たぶん週の実際の残業時間は休日出勤も入れると40時間以上はあったのではないかと思います。
そのような状況が続くと心が休まることがなく、次第に夜眠れなくなったり朝起きられなくなったりということが続きました。
それでも若かったので2年は頑張っていました。しかし寝不足によって体力的にきついのと、精神にも支障をきたし始めていたので「これはまずい」と思い始めたのです。
転職を決意する直前まで
「このままでいいのか、このままでいいのか」
と何度も自分の中で繰り返していました。
たまにある休日もずっと家で寝ていたので、ほとんど家から出ることもありませんでした。
今思えば本当にヤバい状態ですよね(笑
でも、当時は忙しさで冷静な判断もできなかったのではないかと思います。
友人の結婚式で自分の会社のブラックさを知った
キッカケは、友人の結婚式で学生のときの友人たちと会ったことでした。正直結婚式にも行きたくないほど疲れていたんですが、なんとか気力を振り絞って参加しました。
そこで会った友人達は会社の文句は言うものの、明らかに自分の会社がおかしいと思うほど充実しているように見えました。
私はそこで初めて自分の会社がおかしいことに気づき、「このままここにいてはいけない!」という気持ちが強くなりました。
こうして私は転職を決意したのです。
プレッシャーから転職活動を急いで開始
そうなると、転職というよりは「すぐにこの会社を辞めたい」という気持ちが強くなってしまい次の就職先を決める前に退職してしまいました。
幸いなことに、退職することに関しては特にいやがらせもなくあっさりとやめさせてくれました。そこはブラックなりにもいいところでした。
しかしそのまま無職のままでいるわけにはいかず、私はすぐに転職活動を開始しました。すぐに転職活動を開始したのは親と友人からのプレッシャーです。
体力も精神もボロボロだったので、実は自分の中では「しばらく休んで気力が戻ってから転職活動をしよう」とぼんやりと考えていました。
しかし、両親から友達から「どうして会社を辞めたのか?」「次のアテはあるのか?」「貯金はあるのか?」など好奇心なのか心配してくれているのかわかりませんが、会うたびに鬼のような目で質問をされてまいってしまいました。
当たり前かもしれませんが、仕事をしていないと「ダメなやつ」「なにやっているんだ」という目で見られてしまいます。身内は特に遠慮がないので、かなり傷つくようなことも言われました。
転職することは逃げではない!新たな道へ挑戦する転機という考え方
早く就職したくて内定が出た会社へスグ決めてしまう
私も、そういった世間の目のプレッシャーから解放されたくて、1日でも早く再就職したいと思い、手当たり次第といった感じで面接を受けてしまいました。
当時は私も若かったので厳選しなければ面接まで進むのは比較的スムーズでした。自分の中で再就職先の希望条件をある程度は持っていたにもかかわらず、焦っていたためなのか、その条件に合わない会社の面接も受けていました。
そしてその中で最初に内定を出してくれた会社に、これで転職活動から解放されるという考えだけで入社を決めてしまいました。
今思えば、これが最大の失敗でした。やはり転職先は十分に吟味して納得のいくところを探すべきだったのです。
譲れない条件は妥協すべきではなかった
入社当初は再就職できたことに安心して、少しぐらい希望条件に合わないことも我慢ができましたが、仕事を続けていくうちに徐々に気になり始めてしまいました。
たとえば私は完全週休2日制が希望だったのですがその会社は隔週2日制を採用していたことや、残業がないと聞いていたのに実際はほぼ毎日1時間程度の残業があることです。
人に言うと「なんだよそれぐらい」「みんなもっと働いてるよ」といわれるかもしれません。しかし、前職で忙しすぎて体調が悪くなった私にとっては給料や他の待遇よりも譲れない大事なことなのです。
結果的にその会社を1年で退職することになりました。
自分にはやはり納得できなかったのです。
私は前回の転職活動を失敗と捉え、再度の転職活動の際にはじっくりと希望にかなうところを探しました。
現在勤めている会社の面接では自分が気になる点を全てクリアにして納得した状態で入社しました。そのため今でもその会社に在籍し長く勤め続けることができています。
転職先を探すのはじっくり行った方がいい結果になるでしょう。そのためには、勢いで辞めてしまわず、計画的に転職活動をすることが大切なんだと思います。
今回の失敗のポイント
勢いで退職して次のことを考えていなかった
内定が欲しい気持ちが強すぎて十分に検討しなかった
自分のこだわりポイントをはっきりさせておくべきだった
勢いで転職しないためにも転職エージェントを活用
転職したいからと焦って内定が出た会社にすぐに飛びつかないためにも、転職エージェントの活用は必須です。キャリアコンサルタントが、あなたに合った会社をプロの目線からアドバイスしてくれるので、自分1人で焦って失敗するということがなくなります。
もちろん、サービスはすべて無料で利用できるのでむしろ転職エージェントを利用しない方が損をしてしまうほどです。また、面接や書類が苦手でも合格するためのコツを伝授してくれるので1人で転職活動をするよりも転職に成功する確率が格段に高くなります。
連絡は基本的にはメールを使うので会社にバレる心配もなく、早く転職先を決めたい場合でもうまくスケジューリングしてくれます。転職エージェントの料金は相手先の企業が負担するので無料ですべてのサービスが受けられます。
はじめて転職活動をする人は、大手のリクルートエージェント、DODAの2社に登録して、中小規模の専門系のエージェント1社に登録すればベストです。転職エージェントの担当者がすべて自分のスタイルに合うわけではないので、そのなかから自分が活動しやすいエージェントを選ぶのがいいでしょう。
1社だけだと基準がないので、なんとなくコンサルタントに引きずられて思っていたのと違う会社に転職してしまった!ということもあります。必ず複数の転職エージェントに登録して選択していきましょう。

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国内最大手で登録求人数は公開、非公開合わせて10万件以上と群を抜いています。転職エージェントを活用するための、大手には必ずリクルートエージェントに登録すべきと言われるほど登録が必須です。担当者は相性などもありますが、口コミ、評判も高く人気のエージェントでいつも上位に位置しています。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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5.0点 | 4.7点 | 4.2点 | 4.8点 | 全国 | 4.1点 |

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リクルートと並んで国内最大級の規模を誇るのがDODAです。転職活動が初めての人は、とりあえずこの大手2社と専門系の中小規模の転職エージェント1社に登録しておけばまず間違いがないでしょう。DODAの特徴は、案件の多さ、面接、担当者の質とどれもバランスよく揃っていること。後は担当者との相性だけが注意すべきところです。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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4.7点 | 4.6点 | 4.5点 | 4.4点 | 全国 | 4.6点 |

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リクルートやDODAに比べると案件数や規模の面では劣りますが、パソナキャリアはなんといってもキャリアコンサルタントの質がよくサポートに定評があります。そのため、大手2社に中堅を混ぜるときには抑えておきたい転職エージェントといえるでしょう。特に履歴書・職務経歴書など応募書類添削サポートは業界随一と評判で派遣業も扱っているため、企業の内部事情にも詳しいという特徴があります。 |
案件数 | 面接対策 | 担当者の質 | サポート 体制 |
対応地域 | 口コミ/評判 |
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3.8点 | 4.9点 | 4.8点 | 4.7点 | 全国 | 4.2点 |