今の業種が合わないため仕事がはかどらない、この業界には未来がないのでやる気がでない..といった自分の業界に見切りをつけて異業種へ転職したいという人は転職エージェントを活用しない方がいい場合があります。
今までと違う業種への転職は簡単なことではありませんが、それでもできる限り転職の成功率を高めるにはどうしたら良いのでしょうか。今回は、異業種へ転職を希望する場合に成功率を高める転職の方法を説明していきます。
目次
異業種への転職は転職エージェントで断られることも
異業種への転職をしたいときに、どうして転職エージェントで嫌がられることがあります。それは、転職エージェントにとっては異業種への転職は扱いにくい案件だからです。
転職エージェントは、効率よく求職者と、企業をマッチングさせることが仕事です。仕事を必要としている人と、労働者を必要としている企業を引き合わせるマッチングの数が増えれば増えるだけ売上があがるのは当然です。
そのため、転職エージェントとすれば一人の転職希望者に長い時間をかけるよりも、何人もの転職希望者を、短い時間で転職させた方が効率良く売上を上げることができるのです。
異業種への転職は時間がかかる
一方、異業種への転職というのは、マッチングに時間が掛かりますし、特に転職希望者の年齢が30代中盤以降になると、かなり難しくなってきます。そうなると、異業種への転職というのは転職活動が始まる前から、ある程度時間が掛かることが想定される案件なのです。
転職エージェントは、時間がかかって採用されにくい異業種への転職希望者よりも同じ業界の転職希望者を優先するので後回しにされるか、最悪の場合はサポート自体をしてくれないこともあります。
担当者も意欲的にサポートしてくれないので、連絡がいつも遅くなったり、紹介してくれる企業が自分の希望と離れた魅力の無い所ばかりになったりする事もあります。
少しづつでも企業を紹介してくれるならまだいいかもしれません。ひどいところになると、自分が希望していないのに同業界へ転職するように説得したり、異業種では紹介する企業がないと言われることさえあるのです。
そのため、異業種への転職をしたいときには、転職エージェントは利用しない方が自由に効率よく転職活動をする事が出来るという場合もあるのを覚えておいてください。
企業側が異業種の転職をよく思わないケースもある
さらに、異業種への転職は採用する企業側のハードルが高くなる場合もあります。中途で人員を採用する企業は即戦力を求めていることが多いため、異業種からの転職で一から業界のことを覚える人は教育コストがかかると思われがちです。
もちろん採用時に「未経験者可」などと募集しているところもありますが、応募のハードルを低くするためであり、本音で言えば「できれば経験者がいい、どうしてもいなければ未経験者でもいい」という意味合いなのです。
異業種への転職活動はどのように行うか
では、このように厳しい条件下でどのように異業種への転職活動を行なっていったら良いのでしょうか。覚えておくべきコツを解説します。
・可能な限り20代で転職を決断する
・異業種からの転職が多い業種を選ぶ
業務の親和性がある求人を選ぶ
異業種への転職を成功させるためには、業務内容が似ている異業種を選ぶのがコツです。例えば、ある商品のメーカーで営業職をしていたなら、IT関係や通信業務のフィールドシステムエンジニアとして仕事をすることが出来ます。
担当する業務は変わりますが、ITソリューションなどの分野の知識は既に持っているので、異業種に切り替わっても、比較的早く業務に慣れることが可能でしょう。
また、異業種の面接では業界での経験をアピールできないため、別の角度からアピールが必要になります。その際に業務内容が似ていれば「似ているのでやっていける!」ということで採用されやすくなります。
そのため、できる限り自分が培ってきた経験や技術が活かせる異業種を探すのが異業種への転職では大切なポイントになるのです。
可能な限り20代で転職を決断する
年齢は若ければ若いほど異業種への転職が有利になります。異業種への転職は難しいといっても、20代なら異業種への転職は、そこまで難しくはありません。どの企業も若手の人材を確保することに躍起になっていますので、異業種からの転職であっても、積極的に採用してくれます。
しかし、年齢が上がってくると、新たに採用することを渋る企業が出てきます。特に30代中盤~50代になってしまうと、新たな仕事を学ぶのがきつくなるので、企業は採用を見送るケースが増えてきます。
また、新しい職場では異業種からの転職者がいきなり役職を持つことも難しいため、上司が年下になる確率が高くなります。自分自身も、転職後にやりにくさを感じるので、20代のうち、遅くとも30代前半で異業種への転職は済ませておくのがベストです。
30代に入ってから、業務内容に疑問を持つようになったり、自分の仕事の将来性に不安を抱えるようになったりしたら、できるだけ早めに転職の準備を始めて下さい。
決断が早ければ早いほど、転職の成功率は上がります。 40代に近くなるほど、異業種への転職はよほどのアピールポイントがなければ採用されるのが難しくなっていきます。
異業種からの転職が多い業種を選ぶ
三つ目の異業種への転職を成功させるためのコツは、異業種からの参入が多い職種を選ぶことです。商社や流通業、さらにはサービス業やメディアなどは、異業種からの転職者が多くいる業界です。
異業種から広く人材を受け入れている業界を選ぶことで、転職を成功させる確率を高めることができます。業種によっては、未経験者を歓迎している求人もあります。これらの業界は、異業種の人の受け入れに慣れていますので、研修体制が整っていたり、職場の環境がオープンだったりします。
入社した後に、しっかりフォローしてもらえれば、それだけ自分の実力を出しやすいですし、転職先で長く仕事をしていくことが出来るでしょう。インターネット業界やIT業界のベンチャー企業では、新しい人材の確保を進めています。中途雇用も、積極的にしている企業も多くあります。
立ち上げたばかりのベンチャー企業や、比較的新しい業種なども、転職活動の時にチェックしてみると良いでしょう。
異業種への転職成功のコツはアピール力
異業種への転職を成功させるために覚えておきたいのは、転職したい業種への自分のアピールポイントを明確に把握しておくことです。面接官が見ている重要なポイントとして「やる気があるか」ということがあります。異業種の場合は特に今までの経験を活かせるかを見ていることがあります。
また、新しい仕事を始めた後に、自発的に勉強していく習慣も大切になります。どんな業界でもある程度の知識は必要です。新しい業界では知らないことばかりなので、会社での就業時間以外にも他の人に追いつくような努力は必要になります。
転職エージェントを活用するなら異業種転職の評判のいいところを選ぶ
異業種転職に転職エージェントの活用は難しいのですが、不可能ではありません。異業種への志望動機やアピール力があれば正直どんなことろでも採用させることは可能です。その際には、異業種への転職に強い転職エージェントを選ぶことが重要です。
大手で異業種への転職が強いのは DODA です。DODAでは、異業種への転職時にどうアピールするのかをアドバイスしたり、未経験歓迎の求人を多数抱えてノウハウも豊富です。
中堅で選ぶなら、マイナビ転職エージェントが適しています。マイナビは、大手に比べると担当者1人に対する求職者の数が少ないので、異業種でも丁寧に希望を聞いてくれます。
担当者が希望を聞いてくれることに関しては評判がいいので、よほどひどい担当者でなければ異業種の転職を後押ししてくれるでしょう。
転職エージェントで断られたら転職サイトを活用
万が一転職エージェントに登録しても希望を聞いてくれない、同業種への転職を説得された時には転職サイトを活用することです。
転職サイトなら、担当者はいませんので自分で希望の企業に応募するだけです。サポートがないのでなかなか難しいところもあるかもしれませんが、自分のペースで転職活動ができたり、ダメもとでチャレンジするなど活動は自由です。
異業種への転職方法:まとめ
いかがでしたか?
異業種の転職を希望していたけど、かなり厳しいことがわかったと思います。しかし、異業種への転職は決して不可能なことではありません。現在の業種から目的の業種への類似性や今までの経験のアピール、熱意さえあれば採用してくれる企業が必ずあるはずです。
まずは、複数の転職エージェントに登録して異業種への転職希望を出し、サポートしてくれるところがあれば、その転職エージェントを活用、どこも積極的でないようなら転職サイトを活用すればいいでしょう。

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