【ブラック企業体験談】就職に失敗、ブラック企業で疲弊し体調を崩して転職

私は大学を卒業して新卒で入社したところが、いわゆるブラック企業でした。今でこそブラック企業は有名なキーワードなので、会社に変なところがあると「この会社ってブラック企業か?」と怪しむ人も多くなっていると思います。

私のころはまだ一般的にブラック企業という言葉が今ほど浸透していいなかったので、社会に出始めて経験も知識もない私にはブラック企業と判断して転職するまでに何年もかかってしまいました。

自分のブラック企業体験など恥ずかしいし、今でも思い出したくないことがたくさんあるのですが、同じような経験をしていて、「この会社ってもしかしてブラック企業なのかな?」「転職した方がいいのかな?」と思い悩んでいる人の助けになれることを願ってお話しします。

内定がとれなかった新卒時代

大学を卒業して就職活動を始めましたが、何社に応募して内定はでませんでした。たぶん面接を受けた会社は100を軽く超えていたと思います。はじめは記録をつけていましたが、途中からあまりにも不採用が多くメンタルが落ちていくので記録をやめてしまいました。

周りのみんなが続々と内定を決まっていく中、私だけが内定が決まらず焦っていたことだけははっきりと覚えています。そして、受ける会社のランクも落としに落として最後には、聞いたこともないような小企業に何とかすべりこむことができたのです。

ブラック企業は研修からキツイ

入社してからは、1週間ぐらいマナー研修のようなものがありました。周りを見るとみな新卒でしたが、みんなあまり仕事ができそうな人はいませんでした。私が配属された部署は主に営業を行う部署で新入社員のほとんどが始めはそこからスタートするようです。

会社のメインの業務を覚えさせるという名目でしたが、明らかに合っていない人にも同じように配属されていました。1週間のマナー研修が終わると、今度は静岡の某所で2泊3日の泊りがけの「しごき?」のような研修がありました。

学生時代の甘い考えを取り除く研修?

後から聞いた話だと、その研修は学生時代のぬるい感覚を排除するための研修で、山奥を何キロも歩かされたり、食事や就寝の時間を1秒でも遅れると叱咤される、120%の自分を呼び起こすために大声を出してOKがでるまで続けるといった、今考えてもかなり気分が悪い研修でした。

男性と女性は別の日程で行うのですが、女性は泣かない人がいなかったようです。研修の途中で辞めて変えるという人も当然いました。男性では50人いて1人だけでしたが、女性は4~5人ぐらいいたようです。

面白いのが、研修が終わると最後に鬼のような教官が、種明かし的に研修の目的を説明し一緒に泣いて終わるという本当にバカバカしい飴とムチみたいな研修でした。

実際の業務が始まったが..やはりブラック

地獄のような研修も終わって、ついに実際の業務を行うようになりました。初めは電話帳を使って個人宅に電話をかけて保険の商品を説明するという仕事です。

100件かけても話しを聞いてくれる人は1人か2人、その他のほとんどが「いりません」「迷惑です」「もうかけてこないで」といったお断りです。

最初は断られると、いちいち凹んでいましたが、続けていると当たり前なのでなんとも思わなくなってきます。

とにかく1日中席に座って電話をかけ続けないといけません。資料を送ってから先輩社員が後日そのリストを元に再度電話をかけて契約を促すという流れでした。

こんなの絶対に加入する人なんていないと思っていましたが、数をうてば当たるんですね。たまーに加入してくれる人がいるんです。

こういう人が一定数いるから、電話営業はなくならないし、ブラック企業もなくならないのかなとも思います。

加入が強引でクレームも多かった

契約はすべてすんなりいったわけではありません。やはり、電話だけで保険商品を売るので、後日のキャンセルやクレームが来たりすることも頻繁にあります。

クレームのときは、一応クレーム担当の社員がいるのでそちらに回していましたが、最初から激怒している人や、淡々と文句を言い続ける人いろいろでクレーム処理もきつい仕事だと思いました。

別の会社で大手のサポートセンターをしていた友人はクレーム処理を担当していましたが、胃に穴が開いてその会社を辞めました。

大手で商品も普通なのにやはりクレームを毎日のように聞き続けるというのは大変なんだなとしみじみ思います。メンタルの弱い人は絶対にやらない方がいいでしょう。

契約のノルマが課せられるようになる

3ヵ月経って仕事は少し慣れてきましたが、1日に1件以上とるというノルマが課せられるようになりました。

1日1件の成約を達成できないと「給料泥棒!」「真面目にやれ!」などと上司から激しく叱責され、メンタル的にも疲弊してきました。

上手くいくと1日の早い時間に契約がとれ、その日は自由を得たようないい気分になるのですが、なかなか契約が取れないと夕方ぐらいになるとかなり焦ってきます。

個人成績が貼り出されるとプレッシャーに

最初のころはなかったのですが、個人成績が壁に貼り出されるようになり、かなりのプレッシャーをかけれるようになりました。

成績の良い人は、成績の悪い人を見下すようにもなり、同期入社でも仲間というよりは敵のような気分にさせられます。

自分より下がいるとかなり安心しますし、自分が最下位になってしまうとヤバいという気持ちと変な汗がでてきて家に帰っても落ち着かなく本当にリラックスできません。

勤務時間は終電前が当たり前

勤務時間は、9時半から18時半という名目でしたが定時で帰ったことは一度もなく、毎日21時か22時ぐらいに会社を出るのが当たり前になっていました。

成績が悪くなると、勉強と称して先輩や成績のいい人の電話対応やセールストークを聞かされましたが、それが業務外の21時から22時からやれと言われると、終電になってしまうこともよくありました。

当然のことながら、残業代は出ませんでした。会社としてはノルマを達成できたなら定時で帰っていいというスタンスでしたが、業務内容的に定時で帰れる人など皆無でした。

それだけ一生懸命働いても給料は1円も増えず…

スキルも将来も見えず搾取される

本当に会社に搾取されるという言葉がぴったりです。それでもやりたいことをやっていたり、自分のスキルアップのためと思えば我慢してやり続けられたのですが、電話営業のスキルだけ少し上がっても今後の自分のキャリアがどうなるのかまったく見えませんでした。

その当時は20代で、若いからまだなんとかなったものの、30代、40代になっても電話営業をずっとしている人なんてまずいません。みんなある程度業界の知識や経験をもって転職してスキルアップをするのです。

私はこのままでは、スキルも経験も増えずに一生会社に搾取されるづけるのかと不安になっていました。

それでもブラック企業を辞められなかった

「さっさと辞めて転職すればいい」と思う人も多いかと思いますが、そのときの私には転職しようという気がまったく起きませんでした。

なぜなら、新卒の時に100社以上応募してまったく引っかからなかったからです。そんな私が転職活動をしても正社員で雇ってくれるところがあるとは思えず、「せっかく入社できたのに」という思いが強かったのです。

ブラック企業を辞める決断は会社が傾いたため

最終的に転職を決意したのは、会社が傾き始めたためです。経営が悪くなると、社員間の噂レベルで広まり、備品や経費の削減でケチケチしだし、辞めていく人がさらに増えて、既存社員の負担が増えていくという悪循環でした。

そのうち給料が減額、遅配などもありました。最初は遅配で数日後に振り込まれたのですが、そのうち遅れる日数が長くなり最後の方は1,2ヵ月の遅配は当たり前になってしまいました。

それでも一応振り込まれていたので、みんな「そのうち振り込まれるだろう」という楽観的なムードもあったのです。

そして3ヵ月間給料が支払われなくなってみんな「これはやばいんじゃ」と気が付きました。せっかく入社できた会社だが給料がもらえないのであれば意味がないとようやく重い腰を上げたのです。

ハッキリ言って遅かったかもしれません。もっと早めに転職活動をしていればと今では思います。結局会社はある日突然閉鎖され債権者が会社へ来るようになっていました。

結局2か月分の給料は払われず

裁判などもあったのですが、私の給料は結局2ヵ月分未払いで泣き寝入りです。もっと多くの給料をもらっていた先輩はもっとダメージが大きかったのではないかと思います。

結局、転職活動を始めていたものの、やはりすぐには採用されずコンビニでアルバイトをしながらなんとか生計を立てました。

その時は一人暮らしをしていたのでかなり厳しかったです。

その後転職活動を始めましたが、やはりうまくいかず毎日焦っていました。

「正社員として働きたい」「バイトよりは派遣の方がマシか」「生活を安定させたい」と頭の中は不安でいっぱいでした。

どうにもならず実家に逃げ帰る

バイトはしていていましたが、転職活動や勉強もしていたので月収は12万円程度でした。バイト生活を半年ほど続けましたが、お金もなく転職もできなくなってしまうので親に泣きつきました。

大学で東京に出てきてから6年ほどたっていました。実家は地方で就職先も多くないので、このまま東京で生活して家族をもって一生暮らすんだなと漠然と考えていたのに現実はそううまくいきませんでした。

なんだかよくわからなかったけど、実家に帰って両親の世話になるのは、何かに負けたような気がして自然と涙がこぼれていました。

もう精神的にもいっぱいっぱいだったのでしょう。それから実家には3年ほど世話になって体調もよくなってきました。やはりメンタルがそうとうダメになっていたんだと思います。

とにかく安定したかったので実家に帰る前から公務員試験の勉強をしていました。公務員試験は結局合格できませんでしたが、勉強はムダではなかったと思います。

公務員をあきらめてIT系企業に転職

結局公務員試験はあきらめましたが、もう一度東京で働くことは諦められず転職支援サイトを活用しながら就職活動を始めました。

メンタルが回復したからでしょうか。今度は2か月ほどで採用されました。面接に行くのに地方から出てくるのは大変でしたが、今回は転職エージェントを使ったのでその辺はうまく調整してくれました。

ようやく小さなIT企業から内定が出る

内定は出たのは小規模なIT企業。社員が10人しかいなかったのですが、趣味でプログラミングやWeb作成をしていたので完全な素人よりはマシということで採用されたみたいでした。

ただしバリバリ働いている人たちは、みんな指導している暇などないのでわからないところなどはすべて独学で調べないといけないのでかなり効率が悪かったです。

自分も甘かったのですが、誰かが教えてくれると思っていたので「なんだよ独学で覚えるのか」と落胆したことを覚えています。ただし、最初の2か月間は本格的にチームに入っていなかったので定時で帰れたし、いままでにブラック企業を考えるとなんて楽なんだと感動すらしました。

その後3か月目にチームに参加しましたが、いわゆる別事業所というか別の会社に出向してそこのチームで仕事をする形態でした。

人間関係も最悪で業界の体質も残業ありき

チームのリーダーは本当にイヤなやつで、素人に毛が生えたぐらいの私を完全に毛嫌いしていました。

プログラムが完了すると確認をしなければいけないのですが、その時には本当に馬鹿にした態度で、言葉の節々にも嫌味がつまっていました。

ここの定時は19時でしたが、19時に帰ったことなど一度もありません。ひどい時には21時を過ぎても会議をすると言われ終電まで帰れないなんてこともしょっちゅうありました。

「いまからかよ!明日にしろよ!」と心の中で叫んだことは100回以上です。IT系の人材は夕方になってからエンジンがかかる人が多すぎです。

早く来て早く帰ればいいのに、昼前に出社して午後ぐらいからボチボチ開始、定時頃から本格的に仕事が進むなんてあたりまえなんですよね。

自分は定時に帰りたい派なので、こういう業界の体質が本当に嫌でした。

ついに体に変調をきたすようになる

そのチームに配属されて4か月目から体調が悪くなりました。急に胃が痛くなってとても仕事を出来ない状態になったんです。

「これは無理だ」と思ってその日は早退させてもらい、翌朝病院に行ってきました。病院でも原因がわからず胃カメラや超音波検査をしましたが、胃自体には異常がなく医者も「ストレスですね」とよくわからない説明をしていました。

しかし、何かを食べると胃がものすごく痛くなってとても仕事ができる状態ではありませんでした。結局薬を何度か変えてもまったく治る気配がなかったので心療内科を勧められました。

それでも騙し騙し仕事を続けていると今度は吐き気や睡眠障害を起こし始めました。最初は心療内科は嫌だったので拒否していましたが、これはなにかおかしいと感じ始めて心療内科を受診しました。

ついにウツと診断される

診断の結果、胃の痛みに関しては原因がわかりませんでしたが軽い鬱症状があると言われました。少しはその可能性を考えましたが、まさか自分がという思いでいっぱいでした。

結局、医者から今の仕事はスグにでも休んだ方がいいと言われ会社と話し合いの結果退職することになりました。

その会社には入社してから1年もたたずに退職。自分でも早すぎると思いましたが、このまま病気で完全に仕事ができなくなるよりはいいかとあきらめました。

病気になってまでやる仕事なんてない

それから2年間は病気の回復につとめ、なんとか再度転職をすることができました。まだ30代だったのでなんとかなりましたが、40代、50代だったら仕事が見つかるのかと思うとぞっとします。

今から考えると、やはり私にはブラック企業で頑張って働くということはできませんでした。今ままでの会社でも長く在籍していた人はいるので、頑張れる人は頑張れるのでしょう。でも自分には無理でした。

日本では仕事が第一で無理をしても頑張らなければならない、会社のために尽くさなければならないという意識が強すぎるのではないかと思います。

病気になったり、頑張っても会社の都合で切られたりすると「なんのために頑張ったんだろう」と考えてしまいます。

仕方なくブラック企業で働くのはおススメできない

もちろん、夢が合ったり頑張った先になにかがあるなら全力で頑張ってもいいと思います。ただ、入るところがなかった仕方なく入った会社がブラックでやりたくもない仕事を頑張ってやる必要はまったくないと思います。

会社なんていくらでもあります。新卒のときにあまり内定先をとれなくとも、中途ならやってきたい仕事を評価してくれる会社はたくさんあります。

私は面接も落ちまくってアドバイスできる立場ではありませんが、それでも新卒の時よりも中途の時の方が就職活動はうまくいきました。

体調を崩すほど働いても会社は守ってくれません。自分の身は自分で守らなければなりません。今ブラック企業でこの先どうしようかと悩んでいるなら、転職活動だけでも始めるといいのではないかと思います。

転職活動をして、自分の評価がどうなのか、転職できそうなのかを探ってみるだけでも意味があると思うし、ブラック企業をいつでも辞めてやるという自分の意思をつくることができるのではないでしょうか。

ブラック企業から抜け出すためには転職エージェントを活用

ブラック企業で、心も体も疲弊する前に転職をして新しい会社で働きましょう。そのためには、転職エージェントを活用してスムーズに転職するのがおススメです。

転職エージェントは、転職のプロが今までの経験から、あなたに合った企業についてのアドバイスをしてくれます。たとえ、ブラック企業であまりスキルや経験が無くとも、どうすればいいのか、自分に何が足りないかなどもわかるようになります。

たとえ面接や書類作成が苦手だとしても採用されるためのノウハウを伝授してくれるので1人で転職活動をするよりも転職に成功する確率が高くなります。

連絡は基本的にはメールを使うので会社にバレる心配もなく、早く転職先を決めたい場合でもうまくスケジューリングしてくれます。転職エージェントの料金は相手先の企業が負担するので無料ですべてのサービスが受けられます。

はじめて転職活動をする人は、大手のリクルートエージェント、DODAの2社に登録して、中小規模の専門系のエージェント1社に登録すればベストです。転職エージェントの担当者がすべて自分のスタイルに合うわけではないので、そのなかから自分が活動しやすいエージェントを選ぶのがいいでしょう。

1社だけだと基準がないので、なんとなくコンサルタントに引きずられて思っていたのと違う会社に転職してしまった!ということもあります。必ず複数の転職エージェントに登録して選択していきましょう。

リクルートエージェント 総合評価: 4.56
国内最大手で登録求人数は公開、非公開合わせて10万件以上と群を抜いています。転職エージェントを活用するための、大手には必ずリクルートエージェントに登録すべきと言われるほど登録が必須です。担当者は相性などもありますが、口コミ、評判も高く人気のエージェントでいつも上位に位置しています。
案件数 面接対策 担当者の質 サポート
体制
対応地域 口コミ/評判
5.0点 4.7点 4.2点 4.8点 全国 4.1点
DODA 総合評価: 4.56
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案件数 面接対策 担当者の質 サポート
体制
対応地域 口コミ/評判
4.7点 4.6点 4.5点 4.4点 全国 4.6点
パソナキャリア 総合評価: 4.48
リクルートやDODAに比べると案件数や規模の面では劣りますが、パソナキャリアはなんといってもキャリアコンサルタントの質がよくサポートに定評があります。そのため、大手2社に中堅を混ぜるときには抑えておきたい転職エージェントといえるでしょう。特に履歴書・職務経歴書など応募書類添削サポートは業界随一と評判で派遣業も扱っているため、企業の内部事情にも詳しいという特徴があります。
案件数 面接対策 担当者の質 サポート
体制
対応地域 口コミ/評判
3.8点 4.9点 4.8点 4.7点 全国 4.2点

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